日記?備忘録?

2016/05/31
製材加工
お寺さんにお参りに行った帰り、
住職から、
「喫茶店をされてるんですか?」と、

「はいはい、でも3年ほど前に娘に譲り、
今は木工一本で生業にしてますよ」


「切り倒した楠木があるんですが、よければ
貰ってください」

との事。

ええっ、こんな時期に・・・と思いつつもすでに
頭の中では、無垢のテーブルが・・・


ま、こんな時期だからこそ「やらにゃ」とね。


有難く頂き、1800mmの長さに揃えて玉切りしました。


チェンソーバーの長さが450ミリで、丸太の径が
最大で1200ミリ・・・重すぎて転がすことも出来ず

重機を持っている知り合いにお手伝いいただき、
なんとか切り終えました。


で、26日、弥富にあるかなり有名な
潟сgミ製材http://yatomi-seizai.com/さんに
お願いして、丸太を挽いていただきました。

久しぶりに木材の匂いに、思わず深呼吸です。
ここは銘木の「ケヤキ」がたくさんありました。

直径で元口3mもあるケヤキも、製材前の化粧を
していました。

どこを見ても、お宝の山です。


場内をうろうろしていると、私の丸太の
出番です。

これを挽いてくれるのは、70代の職人様^o^
どこを挽けば一番いい板になるか、即座に
判断して、帯ノコでスライス。

桟をひいて積み上げて頂いて、フォークでトラックまで。


丸太を挽いてもらうのはこれで2度目。
スライスされる材を、食い入るように眺め
思った以上の「目」が出たときには、

思わず「よっしゃ」と、にんまり^^;;


厚さ30〜60ミリ、幅300〜1200ミリの板が35枚。

使いたい方は、格安で譲りますよ^o^\

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2016/05/20
ありがとう !
この5月10日午前8時10分に父が
91歳で他界しました。

10年あまり要介護でしたが、5年ほど前に
脳梗塞を患い、左半身麻痺でほぼ寝たきりの
状態でした。

ここ2年ほどは咀嚼が困難となり、さすがに
胃ろうはご勘弁願って、経管栄養で
繋いできました。

見る見るやせ衰えていって、とても哀しく
なりましたが、最後は苦しむこともなく
眠るように旅立っていきました。
唯一の救いです。

家族や身内だけの葬儀を以前から考えて
いましたが、地域性や近隣の付き合いを
思うと、そうもいきません。

残された者にとっての負担は大きいです。

通夜から始まって、告別式、精進落とし、
初七日法要を終えて、やっとゆっくりと
父の在りし日を思い、偲ぶことができ
ました。

これから名義の書き換え、末梢やら
いろいろと書類の整理がありますが、
まぁ、ぼちぼちですね。
2016/04/22
続くときは続きますね。
カトラリーのお仕事。

まずはイメージをラフで落とします。

形と寸法を決めたら、バンドソーで
荒取りしていきます。

材料は今回もブラックチェリーです。

荒取りが終わったら、サンダーで
イメージの形を作っていきます。

後はひたすら磨くだけです。

#240位までは手袋をして、指を保護
して磨いていきますが、それ以降
#400、#800などは指の感覚が欲しいので
素手^^;; ですよ。

この磨きは手仕事になりますから、
いつも指の指紋が希薄^^;; になります。

仕上げはクルミでいきます。

手でじかに潰しながら塗りこんでいきます。
しばらく乾燥させて、バフかけして完了です。

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2016/03/30
カンナの裏だしについて
生徒さんの要望で、「鉋の裏出し」は
どのようにしてやるんです?

と、良く聞かれます。

私はそれは覚えなくて良いですよ。と
即座にお応えします。

鉋を扱う上で、裏だしが出来ないと
「あかんがね」と考える方が多いようです。

★鉋の裏だしについてチョコッと・・・
鉋刃は使い込んで、いっぱい研いでいくと
裏が切れてきます。(図1)
叩いていくのは刃先と山の中間や、山を
叩いていきます。どちらを叩くかは人の
フィーリングと言うことで^^;

また、刃の角を叩いておくことも重要
ですね。(図2)

プロの鍛冶屋さんなんかは、鉄を当て板
にして、トントントンと数秒で出されます。
私の師匠でも5〜10分かけて出すようです。

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誤解されては困りますが、私がそんなもん
やらんでもええわ、、、と言うには次の事が
満足されてからでいいですよと言う事です。

1.まず鉋刃がしっかりと研ぎ出せること。
2.裏刃との合わせがしっかり出来る事。
3.刃の押さえが理解できている事。
4.台直しが確実に出来る事。
5.環境変化で、鉋台の動きを理解している事。
6.鉋刃と台の隙を調整出来る事。
もちろんしっかりと鉋が掛けられる事^^;;など、
道具としての鉋の仕込みが出来る!
それからでいいでしょうよ。ということです。

それは、鉋の仕込みと鉋刃の裏だしは別の問題なのです。

別に裏だししなくても、刃裏を砥石で研ぎ、
切れを無くす事で仕込み的には全く問題
ありません。

しかしコレを繰り返していると「ベタ裏」
と言って、キレが悪くなります。
これは数oの青紙(鋼)が薄くなり、
終いには無くなってしまうからです。

これを防ぐために、裏打して鋼が薄く
ならないようにするための作業なのです。

私も師匠に「裏だし、教えてくださいよぉ」と
お願いしましたが、「ふん」と鼻で笑われ
5〜6年くらい無視されました。
たまに私が仕込んだ鉋を何回か見てくれましたが、
やっと「裏出しはなぁ、こうやるんだ〜」と
お許しが出たような訳でして^o^-

師匠は「研ぎ10年、裏だし10年」と
言ってました。私もまだまだだめじゃんと言う
レベルですが、どうしても「裏だしがやりたい」
方は、知りうる全てを教えますので
かかっておいで^^;;

しかしまぁ〜、近頃の家具作りは機械加工が
当たり前で、鉋やノコ、ノミなどを使う機会も
少なくなりました。こういった経験と感で
培う技術はどうなっていくんでしょうかね?

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2016/03/27
木工教室生徒さん募集について
土曜日の午前中(9時〜11時)の講座で
2名の空きが出ました。
また、午後(2時〜4時)も1名の空きが
出ましたのでお知らせします。

受講をご希望の方は、問い合わせフォームか
直接090−6591−4505まで
ご連絡ください。

また、事前に道具等の打ち合わせなど
ありますので、是非見学なさって下さい。
2016/03/02
展示会に向けて
10月に予定している展示会は、
家具ではなく彫刻になります。

1/12で主に楽器演奏家を彫刻教室で
制作していますが、生徒さんも
ボチボチと腕を上げてきましたので、
展示会をやりましょうという事に
なりました。

生徒さんはピアノ、バイオリン、チェロ、
トロンボーン、コントラバスなどの
7重奏者をメインに出品予定です。

私は、それとは外れますが「車」を
楽しみ80%(^^;; くらいで制作したものを
予定しています。

そのラインナップを少し。
240Z、ホンダS600、トヨタ2000GT
などなど7~8台位は出品したいと思っています。

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2016/01/30
びっくりポン
1ステップの教材制作は、
・材料の名称
・材料の適切な配置
・接着剤の基本

などを学んで制作していきます。
キット材ですが、上蓋の持ち手は
自由に作ります。

星形、三日月方。丸、三角、、、、
色んな形を見てきましたが
画像にある物は初めて!!

亀の甲羅です、、、が、2のように
指でつまむと亀の頭としっぽが
出てきます。

からくりのツマミ、、びっくりしました。

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2016/01/23
なるほど!と思う金具。
組み手で家具を制作している私らには
必要のない物ですが、初めてこんな金具を
見ました。

フィンランド製のテーブルの横と縦の抜き
をつなぐ金具(画像1と2)です。

画像3に示すように、先端が丸くなった物を
受け側にはめ込み、回転させると挟み込みと
同時にテーパー加工によってひっ張られて
いきます。

説明が難しいですが、組み立て家具やビスの
効かないパーティクルボードなどには最適ですね。

ベニア合板やパーティクルボードを使う大量生産の
家具作りだからこそ生まれた金具ですね。

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2016/01/09
初荷だね〜(^-^)
最終仕上げを終えて、ステイン塗装して
ウレタンのニスの吹き付け作業へと。

しかし、前日までの春の様な陽気と
打って変わって、気温が10度未満、、、

ニス塗装は、気温が10~12度は欲しい。
2日待って、何とか上手く塗装が完了。

塗料の臭いが落ち着くまで待って、
(一週間くらい)
納品させて頂きます。

今回は、今までに無い初めてのデザインで、
ルネッサンスからアールヌーボーまで、
家具デザインの変遷を改めて勉強させて
頂きました。

独創のデザインも、時代背景や歴史など
学んで、一つの柱、裏打ちにすると言う
制作の新しい流れを掴んだ気がします。

もう年ですから(^^;; 納期や採算に振り回されないで、
じっくりと詰めて、納得行く制作をしたいものです。

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2016/01/02
ボチボチと^^;;その5−3
なんとか全体の仮組まで完了しました。

といっても、まだ7割位の完成です。
これから目違いや透いた所を調整して
最終仕上げをします。

その後に、今回はステイン塗装してから
ウレタンニス仕上げで本当の完成です。

まだまだ先は長いです。

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