| 焙煎は、生の豆に火を通して、煎ることを言います。この行程を経ることによって初めて、珈琲の色、味、風味、香りが出てきます。 
  ↑この状態が生の豆(生豆・きまめ)です。この生豆にいろいろな方法で火を通して「焼きあげて」いきます。
 
  ↑これが焙煎後の豆の状態です。
 
 この焙煎がまた大変で、思い通りに焙煎できるまでに10年はかかると言われています。
 今時はコンピューターとセンサーなんかを使って、簡単に出来てしまうと思いがちですが、まぁ大手メーカーなら可能でしょうが、小規模ではまだまだ人の感に頼る部分が多いと思います。
 
 なぜこんなに焙煎が難しいかと言いますと、
 1.生豆の状態が均一でないこと。
 2.珈琲豆の銘柄で異なること。
 3.焙煎時の気温・湿度などの環境の変化。
 
 と言うように、時間や色だけではとても良い焙煎とは言えません。
 
 一番難しいのは、その豆、例えば「マンデリン」の持つ、風味と味が一番出ている焙煎かどうかです。言葉にすると「チョット苦みが利いていて、喉ごしがクリーミー」・・・となっているかどうか。ま、たくさんあるストレート豆の味と香りをある程度知っていないと、焙煎がどうの、こうのとは言えませんけどね。
 
 上記1.を満足させるには、大量の在庫とその管理が出来ること。
 2.はプロのテイスターがいること。3.は焙煎室の環境をコントロール出来ること。
 
 普通はロットごとに用意した、数種類の焙煎サンプルを、テイスターがその豆の性格を一番出している焙煎深度を決定しています。
 
 焙煎深度については、日本では8段階ありますが、私たちが飲んでいる普通の深度は、4・5・6・7あたりです。
 4はハイローストでアメリカン(お湯で割るなよ)。
 7はフレンチローストでアイスコーヒーなどに使います。
 
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