昌永 徒然なるままに・・・
2021/06/07
文字の力
最近の伝達手段は、SNSなど画像によるものが主流になっていますまた、見た目も重視し「バエル」という言葉まで生まれました
見ただけで瞬時に事柄が理解できる。言葉で表現したら、まどろっこしくなります
文字、特に手描き文字は心の奥の気持ち表現できます
古文書のジャンルに、消息(手紙)や歌・俳諧というものがあります
文字も草書やかな変体で書かれていて、字のくせも強く俗に「みみずのはった字」と呼ばれたりします
消息や歌・俳諧の書は、まず最初に、筆の勢いや墨つぎのリズムにより、年齢や心情を推測します
想像の翼を広げ、文字の中に入っていき解読します
何百年もの時を越えて、鮮やかに景色が見えてきたり、書いた人の心情を垣間見ることができます
店が不定休の今、棚上げになっていた消息・歌・俳諧の掛軸を読んでいます
こんな時だからできる楽しみです
2021/06/04
WEBショーウインドウ 12
堀内宗完 兼中斎箱 五代尾関作十郎造 染付蓋置犬山本窯 尾関作十郎 当代は七代です
蓋置とはお点前でお湯をくむ時、釜の蓋を取り、預けておく道具です
熱い釜の蓋を直接畳に置かないように考え出されたものです
箱書きに墨台とありますが、この形は書道の墨を置く道具からきています
たかが道具。こだわりはその道への思いの深さだと思います
2021/06/03
WEBショーウインドウ 11
横井也有 俳諧 江戸中期横井也有(1702〜1783)尾張藩、御用人、家老の次の位であった
1754年に隠棲。俳諧は芭蕉の弟子、支考に私淑した
享保から天明時代にかけて、尾張俳諧で多くの人に影響を与えている
「蟹とりや 橋の涼みも ふけて後 蘿隠」
今より川が身近にあった時代の句です
昼間は蟹を取り、夕方からは川風を求めて橋の上へ。
夏の一日、情緒があります
蘿隠とは也有の別号
2021/06/02
ほたる茶会延期のお知らせ
6月19日 犬山 岩田洗心館で予定されていました「ほたる茶会」が延期になりました延期日
令和4年5月28日(土) 午後5時から
場所 岩田洗心館
会費 3,000円
2021/06/01
本日営業
「緊急事態宣言」が延長された為、昌永の不定休も「緊急事態宣言」解除まで延長いたします店を開店する日は、このブログでお知らせいたします
本日は、私と息子が店に出ます
御用の方はお出かけください
2021/05/30
夏のしつらい
6月は衣替えの時期です。和室の建具もこの時期、障子やふすまから簾戸(スド)に取り替え、夏仕様にします昨日、うちの和室も簾戸にしました
夏の強烈な日差しを遮ってくれます
梅雨時の今頃は、天気も良くない日も多く、少し暗い感じになります
朝、この和室で、お香を焚きヨガマットを敷いて、ストレッチをします
ほの暗さが心落ち着きます
いつでも、お友達とお茶が頂けるように、茶道具もしつらえました
「緊急事態宣言」が早く解除されること、願っています
2021/05/30
WEBショーウインドウ 10
堀内宗完 不識斎 ほととぎす画賛 江戸後期表千家 堀内家五代 不識斎宗完(1780〜1845)
ほととぎすは夏の鳥として描かれる。夜も啼く。昼も啼く。
「一声 啼破 萬山雲」 ほととぎすが啼きながら飛んでいる
画賛の掛軸は、色々な場面で使うことができる
茶道においては、薄茶であれば、本席にも掛かる。濃茶であれば寄付きにもなる
2021/05/29
WEBショーウインドウ 9
乾漆 柘榴香合 32,000円乾漆とは、漆工の技法です。麻布や和紙を漆で貼り合わせたり、
漆を木粉を練り合わせて盛り上げて型を作ります
本体は柘榴の実。乾燥させて、乾漆で香合に仕上げています
茶道では、炭点前で香を入れる道具が香合です
夏の香は白檀や沈香など香木を使います
夏の香合は木地のものです。高価な香木のひとかけ,
ふたかけを香合に入れます